ドラマ『anone』あらすじと感想「ハリカの本当の過去」
主演:広瀬すず
脚本:坂元裕二
演出:水田伸生
広瀬すずさん主演のドラマ『anone』がはじまりましたね。
脚本坂元さんと演出の水田さんはドラマ『WOMAN』『MOTHER』手掛けた方だそうです。
それを聞いただけでも、見るのが楽しみなドラマです。
ドラマ『anone』第1話あらすじとネタバレ
カレー屋を営んでいる持本舵(阿部サダヲ)は医師から余命宣告をされ、店を閉店することを決めた。
店じまいをしていると、青羽るい子(小林聡美)が店に入ってきた。
そして焼うどんを注文した。
焼うどんを食べ終えてお金を払わずに店を出ようとするるい子に、持本は代金を請求した。
しかし、最期にるい子のようなきれいな人にごちそうすることができてよかったと、料金を請求しないことにした。
持本の死期が近いことをしったるい子は、自分も死に場所を探していたと話し出した。
林田亜乃音(田中裕子)が林田印刷所の階段を下りる途中で指輪を落としてしまい、工場の床のタイルの隙間に入ってしまった。
指輪を取ろうとするとタイルが外れ、そこには大量の札束があった。
そして現在。
辻沢ハリカ(広瀬すず)は孤独死した遺体を処理するアルバイトをしている。
「ハズレちゃん、60代男性、死後1か月」と先輩がハリカに伝える。
ハズレはハリカの通称だった。
アルバイトを終えたハリカは寝泊まりしているネットカフェに戻ってきた。
そこには、ハリカと同じくネットカフェで寝泊まりしている美空(北村優衣)と有紗(磯井玲菜)がいた。
ハリカはこのネットカフェで1年生活していて、この二人ともここで出会った。
ハリカが楽しみにしていることがある。
それは携帯で知り合ったカノンさん(清水尋也)とチャットすることだった。
カノンは病気で入院しているらしい。
カノンがハリカのこどものとき、祖母の為貝真砂子(倍賞千恵子)と暮らしていた話を聞きたがった。
8歳のころ森の中の家で祖母と暮らしていた。
その家は、童話にでてくるような素敵なツリーハウスだった。
ハリカは学校にはいっていなかった。
祖母からは、「人と違うことはあなたが当たり前ということ」と優しくいわれ、幸せに暮らしていた。
12歳になりハリカは別の場所で暮らすことになり、真砂子とはそれ以来会っていない。
森のあった場所が「つげ」という名前だった気がすることは覚えているが場所はわからない。
カノンからどうしてハズレと名乗っているのかと聞かれるが、ハリカは何となくと答えた。
次の日。
ハリカはアルバイトに行くと、病気だったが治療費が払えず治療できないまま孤独死した人の遺体処理だった。
仕事が終わりネットカフェに帰ると、有紗が浜辺で大金を見つけたと大喜びで帰ってきた。
そして、今からお金を取りに行こうと有紗に言われ、美空とハリカの三人で行くことになった。
その場所は「つげ」だった。
その夜、ハリカはカノンとチャットをしていた。
カノンの病気の治療には先進医療が必要だがお金がないので関係のない話だといった。
そのころ、持本とるい子はファミレスで最後の晩餐を何にするかと迷っていた。
食事を終えると持本が急に死ぬのはやめようと言い出した。
るい子は、会社の倉庫に放火し5年刑務所にいたこと、自分にはもう帰るところがないことを打ち明けた。
ちょうどその時、流れ星が流れた。
同じ空を、亜乃音とハリカもそれぞれの場所で見ていた。
次の日。
有紗が大金をみつけたという浜辺にたどり着いた。
そして有紗がお金のはいった袋を見つけた。
美空が、「まって、あっちのほうで犬の鳴き声が聞こえた、見てきて!」と言った。
ハリカと有紗が見に行こうとしたが、美空はその場から動いてなかった。
そして美空はスタンガンを有紗に突きつけて、「どうしても留学したいの」とお金をもって逃げ出した。
自転車でにげる美空。
タクシーをとめて乗り込もうとすると、亜乃音があらわれ美空のもっているお金を取ろうとした。
しかし、美空はタクシーに乗り込んでしまう。
そして駅につき、電車に乗り込もうとした。
その瞬間、亜乃音が現れ、お金を取り戻した。
そのころ、美空にお金を持ち去られてショックを受けている有紗のところにハリカが追いかけてきた。
「どうせ裏切られるなら友達いらなかった。どっかであっても声かけないで、削除よろしく」
と美空が落とした数万円をつかんで去っていった。
有紗がコンビニでお金を使おうとすると、亜乃音が現れお金を奪いとった。
駐車場でもめていると、持本とるい子も巻き込まれ、現金を奪い合う。
そして、最終的にお金を手に入れたのはハリカだった。
ハリカは急いで逃げた。
ふと周りをみわたすと、そこは見覚えのある場所だった。
ハリカは記憶を頼りに歩いていくと、廃墟となった更生施設の前にたどり着いた。
その施設から男性が二人でてきた。
ハリカに「ここの生徒?」と聞いてきたが、ハリカは無視して歩き出した。
男性が、更生施設というか虐待してたみたいで最終的にはこどもがひとり死ぬとこまでいったらしいと言った。
森の中にはいったハリカに風見鶏の声が聞こえた。
「君の思い出は間違ってるよ」
ハリカはこの更生施設に住んでいた。
祖母と思っていたのは施設長だった。
そしてツリーハウスはこどもに罰を与えるための小屋だった。
ハズレという名前は施設長につけられたものだった。
ハリカが12歳のとき弟が死に、両親が後追い自殺をしてしまい、更生施設から養護施設に移ることになったのだった。
ツリーハウスの前で本当のことを思い出していたハリカのところに亜乃音が声をかけた。
「今更、過去においてきた自分は助けられないんだから、今の自分を」
といいながら、現金を取り戻し、落ちていた石をハリカに握らせた。
亜乃音が去ったあと、ハリカは手に握っていた石をツリーハウスに向かって投げた。
ハリカはカノンが送ってきた鳥の写真を見て、カノンが入院している病院の前まできていた。
そしてカノンにチャットを送った。
つげに行ってきたこと、祖母のことを嘘ついていたと。
するとカノンから、「ハズレさんってハリカさんですよね?」
と返事が来たのだった。
カノンはハズレというアカウントとチャットの内容でハズレがハリカだと気づいたという。
実はカノンも同じ更生施設で生活していたのだと言い、本名を彦星と言った。
ツリーハウスに閉じ込められたとき、鍵が開いていることに気づき2人は脱走した。
施設長からハズレという名前を付けられたハリカに、彦星は、「君の名前はハズレじゃない」と伝えたかったのだと話した。
ハリカが会いにいってもいいかと彦星に聞いたが、死ぬことが怖くなるから会わないと返事がきた。
彦星は今まで通り、「あのね」と外の世界の話を聞かせてほしいとハリカに頼んだ。
持本とるい子が浜辺に来ている。
すると何かを焼いている亜乃音を見つけた。
あるゲームセンターでは中世古理市(瑛太)が一万円を両替機にいれたが、両替されずにもどってくる。
理市は一万円を破り捨てた。
ドラマ『anone』第1話感想
すごく続きが気になる作品ですね。
亜乃音が必死に取り戻そうとしていたお金はどうもニセ札っぽいですね。
始めに亜乃音がお金をみつけた場所も林田印刷所でしたしね。
理市がもっていたのもニセ札のようだったので、このことで亜乃音とつながっていくんだろうなと思います。
ハリカはつらい過去を幸せな思い出に塗り替えて今まで生活していたみたいですが、本当の過去を思い出しこれからどう受け入れていくのでしょうか。
きっとこれからハリカが成長していく姿がみられるのではないかと思います。